朝8時半出発のバスでプノンペンからシェムリアップに向けて出発
する。ここはキャピタルホテル前で多くの現地人とバックパッカーが
たむろする場所だ。昔、日本のヒッピーたちもこの場所から各地に散
ったらしい。
チケットをゲット。座席はほぼ満席。片道5ドル。タクシーで約40ドルらしい。
昨日のバスに比べぼろく、エアコンはついているが座席も狭く倒すこともでき
ない。まあ、こんなものか。
同じような一本道をひたすら走ること数時間してアクシデントが発生した。
左側からよろよろと馬が道に入ってきた。運転手もあわててクラクションを
鳴らすが間に合わずドスンと鈍い音を立てる。バスから降りて後方を見ると
馬が立ち上がれず痙攣をおこしていた。かわいそうだが、一本道でよけよう
とすれば道から外れて事故になるため致し方なかった。ここで、運転手が
各方面に電話したりして30分ほど足止めを食らってしまった。
音を聞いてか周囲から現物人が集まってきた。この道は、なんとか舗装は
されているもののデコボコでバスは小刻みに跳ねながら走るようだ。道路わ
きは赤土の砂埃が舞い、周囲の掘立小屋が霞むほどだ。
出発して3時間半でランチ休憩でドライブインへ。あまりにも食事がまずそう
なのでコーラで我慢。この季節の昼の温度は38度位にもなるので立っている
だけで汗が滴る。
ドライブインには人が集まる場所なので、社会問題にもなっているストリート
チルドレンの姿が見られた。たまたまかバスには私たち以外に観光客はおら
ず援助するような人はこの人たちくらいだろうと決めたらしく、二人でずっと見て
いた。近づいてベトナム通貨を渡すとニコニコして二人で話していた。バスに乗
り込む時もドア前で無言でおねだりしてきた。徐々に経済活動が活発化してき
ているが、こういう子供たちがまだまだ沢山いる現状を国際社会はもっと理解
する必要がある。
暫く走り2度目のドライブインでの休憩の頃には激しいスコールに見舞われた。
一瞬だが相当の雨量になる。
こんな風景が永遠と続き、道路わきには馬、牛、犬などが数多くみられ動物
が生活に欠かせない存在になっていることを感じる。
4時、結局7時間半かけてシェムリアップのバス停に到着。予定より1時間半
遅れだ。まあ、あの1本道では時間など正確に測れるわけがない。到着して
市内中心部に向かう無料バスに乗り込もうとすると待ち構えていたたくさんの
トゥクトゥクの運ちゃんが集まってきた。要するにホテルまで送らせろというこ
とだ。バス内で仲良くなったカンボジア人に聞いた話で、このトゥクトゥクはスク
ーターに荷台を接続して走るタクシーなのだが、新品で2000ドル、中古だと
500ドルと車のタクシーに比べて初期投資が安いため観光地であるこの場所
で暮らす男性は事業をしやすいのだそうだ。聞いたところ月給はなんと50ドル。
この男性は、クメール語、英語、韓国語、日本語の4カ国語も話せるのにだ。
海外で仕事をしたいが交通費もないらしい。優秀でも貧しいがゆえにこのような
生活をしている人は多いのだろう。日本もかつてはそういう時代があったのと同
じように。
到着してまずはビールで乾杯。毎日おなじようなことをしている。さすがに観光
地ということで西洋人をはじめ多くの外国人が見られた。また、過去にフランス
の植民地の時代があったためか西洋風の建物もある。とにかく商魂というか
生きていくために当然なのかものすごいパワーを感じる。生存競争が激しくそこ
らじゅうで客引きをする。パナソニックが近々代表事務所を他のメーカーに先
駆けて決めたのもこの国もポテンシャルを感じてのことだろう。
ビールを飲んでいるとたくさんの物売りが次から次へとやってくる。きりがない
ので断っていたが、この二人の女の子だけは断れずに1ドルではがきとお土産
のブレスレットを買ってしまった。こういう物売りで普段買うことはないのだが決
め手は2つ。まずは英語が上手いことと、年齢が12歳と10歳で私の娘と同じ
歳で重ねてしまったこと。ちなみにこの子たちは、夜7時半ころ食事に出かけ
た時も働いていた。生きていくために必死なのだ。
今回も安ゲストハウスにチェックイン。今回の旅行はタイ以外その場でふらり
と入って宿を決めている。重要視するところは、エアコンとWIFI。値段は1泊
15ドル。
部屋は小奇麗だが、大きなゴキブリがいた。まあ、このくらいで仕方ない。
夜は屋台で食事。
チャーハン、このちょっと酸っぱい魚のスープ、チキンフライのようなものと
ビールでしめて7ドル。適当に食べれば1人2,3百円で食べられる。
ここでも商魂たくましい。通りかかる外国人に群がる、屋台の店員女性たち。
食後はナイトマーケットを歩いた。なかなか面白い雑貨がたくさんあるし、
安いので各国の女性たちは喜んでショッピングを楽しんでいた。値段はあって
ないようなもの。いくらなら買う?と店員が聞いてくる。
この街には、多くの普通のマッサージとこのフィッシュマッサージがある。無数
の魚が足にあたり刺激をするのだが、これが1時間2ドル。人間が1時間フット
マッサージして3ドルが相場になっているので、いささかバランスがどうかと思う。
1泊だけの滞在とはいえ、せっかくのベトナム。これは食べなきゃ!
朝食はお約束のフォー。いつ食べても美味いぞ。
安旅の定番のバスに8時に乗り込みプノンペンに出発。乗り込むとすぐに
ミネラルウオーターが支給されるし、シートは革張りでかなりリクライニング
するので快適だった。ガイドが国境でのビザ取得のためにパスポートと費用
を回収する。資料などには20ドルと写真1枚となっていたが、実際は$25
ドルで写真は不要だった。バンコクのカルフールでわざわざ用意したのに・・・
市内を抜けると田園風景がしばらく続きおよそ3時間で国境に到着。まず
はベトナムの出国審査。基本的にガイドが書類的なものは済ませているので
スムーズ。ちなにトイレは有料で1000ドン。
イミグレーションは同じようなバスでの国境越えをする旅行者でごったが
えしていた。
バスに再び乗り込み今度は目の前にあるカンボジアの入国手続き。ここも
スムーズに通過。
入国するとすぐに小さなドライブインのようなところに連れて行かれ昼食と
トイレ休憩。多分、旅行社がコミッションをもらっているのだろう。見た感じま
ずそうだったのでアンコールビールで入国の乾杯。
12時過ぎにドライブインを出ると国境付近には中国系のカジノが並ぶ。
ベトナムの金持ちが遊びに来るらしい。国が違うとここまで変わるかという
ほど風景ががらりと変わる。田舎ということもあるだろうが水牛を引いていたり
高床式のような住居が立ち並ぶ。2時ころになるとすこしづつ街の匂いがして
きてプノンペンに入る前に川を渡るためにフェリーに乗ることになる。橋がない
ため陸路の場合はどうしても通らなければならない。
バスから眺めていると物売りがしつこく乗車している人々にセールスする。
バスにまで乗り込んできた。フェリーが出発する直前まで続く。
プノンペンのバスターミナルに到着したのは2時頃。おそよ6時間のバスの
旅が終了。トゥクトゥクで2ドルでホテルへ。ベトナム程ではないがスクーター
が多い。
遅いランチは、ランタンめんと肉まん。
ホテルは昨日に続き最安値更新で1泊12ドル。しかし、冷房は効くし、FREE
WIFIもあるので十分。というよりこの程度のホテルにはだんだん慣れてきた。
ホテルの目の前のトゥクトゥクの運ちゃんをチャーターし観光に出発。まず
向かったのが、トゥールスレン博物館。元々、高校の校舎であったが、1975
年から79年ポル・ポト政権下で反革命分子とみなされた知識人や技術者、
そして農民など2万人がここで拷問の末虐殺されている。ほんの30年前のこと
でアジアの難しい時代に歴史を感じてしまう。
トゥールスレン博物館から次の目的地のキングスフィールドに向かうが田舎
道になり砂埃が凄く目が開けられない。サングラスをしていなかったので半目
で30分ほど。辛かった。到着するとミネラルウォーターで目を洗った。
市内から南西約15キロの地にあるチュンエク村にあるキングフィールドに
到着。ここはトゥーレンス刑務所から運ばれた多くの罪なき人々の処刑場所
になった。
犠牲者の遺体は、地面に掘った穴にほうり込められて埋められて
おりこの慰霊塔には約9千体にもなる遺骨が納められている。
最後に向かったのは、メコン川が中国側とトンレサップ湖側にわかれる
リバーサイド。この辺は緑も多く、市民の憩いの場になっている。大きな
結婚式場なども出来ており、開発が進んでいる。タイ、ベトナムよりはまだ
まだ発展途上な感はあるが30年後には今の面影はないだろう。
4日間のタイの旅を終了してバンコクからホーチミンへ。今回は
噂の格安航空会社大手AIR ASIAを予約。
機内に入ると蒸気が充満。乾燥を防ぐサービスなのだろうがこれには
驚いた。空気は快適だしなかなか面白い。
1時間半弱のフライトでホーチミンに到着し入国審査をしていると
役人に止められた。今回のスケジュールではバスでカンボジアに
抜けるため復路のチケットは持っていない。そのためビザなしでは
入国できないということだった。こういうパターンは初めてだったが、
役人と交渉しなんとか無事に入国出来たが危なかった。
今回の宿泊先は、ホーチミンのバックパッカーが集まるファングーラオ。
とにかくチープなホテルで部屋もひどい。クーラーはあるが窓もなく圧迫
感がある。しかし、1泊$14ドル。約1,000円。これは私の人生で最安
値記録更新だ。
到着してすぐに明日のカンボジア行きのバスの予約を済ませる。国境越え
を含めて6時間くらいか。バス代はなんと$9。とにかく安い旅だ。
バウチャーを発行してもらう。
ファングラーオは夜になるとバックパッカー達がチープに楽しんでいる。
タイはシンハー、ベトナムはタイガー。暑いのでビールばかり飲んでいる。
殆ど水代わり。
日本でもよく食べるヤンムンセン。春雨サラダなのだが、やはり本
午後からは田子先生と初めてのヨットに挑戦。先生はヨット歴40年
のベテラン。カタマランというヨットに乗り込み海へ。私は前方で寝そ
べり指示に従いをお手伝い。田子さんは後方で風を読み方向
を調整。日差しが強いため1時間ほどのセイリングだったが、微風にも
関わらずかなりスピードがでるのには驚いた。周囲には西洋人の子供
達も普通にやっている。このクラスのヨットは1日借りても1700バーツ
くらいなので決して贅沢な遊びではない。
クラブハウスから眺める夕日はなかなかいい。
夜はクラブのビーチサイドでワインテイスティング。クラブなだけに
夜は社交の場になる。皆、適当な話で友達になれる。しかし、当然
話題がヨット中心。
夜は世界ナンバーワンの歓楽街のウォーキングストリートへ。
正直こんなに開放的な風俗街?は無いだろう。飲み屋、風俗、
何故か雑踏の中にリングもありムエタイの試合も行われている。
ここは動物園?という感じだ。昼は静かなのに夜になると夜行性
動物が集まってくるようなものだ。しかし、歓楽街と言っても陰気な
感じはなくラテン系でとにかく明るい。こんなところに大丈夫という
くらい普通に子どもたちを連れてきている親がいるし、中国系の旅
行者が添乗員付きできている。韓国系のおばさん達が、圧倒されて
顔が引きつっているのが印象的だった。また、路上のいたるところに
おかまがいる。おかまのメッカだけに日本からも多くのおかまがくるとか。
バンコクからタクシーで1時間半。高速道路をひたすらバンコク湾
に沿って南下してパタヤへ。タクシー代は1500バーツ。宿泊先は
友人が会員になっているヨットクラブ Royal Varuna Yacht Club。
パタヤが賑やかになる前からある伝統のあるヨットクラブだ。
リゾートホテルのような豪華さはないが必要最低限でざわざわして
いないので寛げる。
プライベートビーチは殆ど人がいない。
クラブハウスにも人はまばら。
パタヤの繁華街まではタクシーが必要だが少しあるくと小さな町が
ある。最低限の調達はここで足りる。
何処へ行ってもマッサージ。1時間なんと180バーツ。500円ほど。
これは1日1回欠かせないイベント。
パッタイ。いわゆる焼きそば的なもの。生もやしと混ぜて食べるのだが
オーソドックスなタイ飯だが美味い。
facebook
ブログ内検索
プロフィール
島田慎二千葉県在住。1992年日本大学を卒業して旅行業界に。1995年に退職し、共同経営で旅行会社を設立。2001年9月11日の米国同時多発テロを契機に㈱ハルインターナショナルを設立。法人向け旅行事業を柱に、海外赴任サポートサービス事業、システム開発事業、貨物事業、コンサルティング事業を担う。2010年1月に㈱リロケーション・インターナショナル(東証一部上場企業)に全株式譲渡。
代表取締役社長を退任後は、国内外の旅を趣味としている。株式会社リカオン 代表取締役
株式会社ASPE(千葉ジェッツ) 代表取締役
株式会社ジェッツインターナショナル 代表取締役
特定非営利活動法人ドリームヴィレッジ 理事長
一般社団法人 日本バスケットボールリーグ 理事
一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 理事アーカイブ
最近のコメント
- 地域愛着 に つぼ より
- 旅マップ に 櫻庭 明美 より
- 【新潟県 片貝町】恒例の片貝花火 に 中村仁美 より
- 【オーストラリア シドニー】いよいよ最終日! に 中村仁美 より
- 【オーストラリア シドニー】いよいよ最終日! に 島田莉花 より
Twitter
JustGiving