Currently viewing the category: "私の哲学"
来シーズンのカンファレンスの決定について様々な声が出ています。昨シーズンの戦績か
らすると東地区が強すぎるとか西地区が弱すぎるとか。そのようなご意見が出るのは理解
できます。
しかし、それは昨シーズンのこと。また、不平等を解決するために同一カンファレンス内
での試合は6試合総当たりと残りは交流戦になりました。結果、同地区内30試合、交流戦30
試合となり、昨シーズンの同地区36試合交流戦24試合から変更もなされています。
更に現在の移籍市場において多くの選手が動いています。西地区が昨年同様の成績になるか
などまったくわかりません。ジェッツもどうなるかわかりません。レバンガが厳しいと
いう意見もありますが、地力のあるクラブです。昨シーズンも前半こそ苦戦しましたが、怪
我人が戻り外国人を補強してからの成績を見て頂ければわかると思います。
また、1、2年で今の勢力図など跡形もなく塗り替わることもあり得ると私は思っています。
むしろそうしたいです。実際、ジェッツはNBLに移籍した1年目に20連敗も経験し、当時のト
ヨタ東京に5戦5敗、ダブルスコアのような試合ばかりでした。しかし、2年目に3勝2敗で勝ち
越しました。当時はまだ今のような資金力もなく限られた予算内での補強で激変出来ました。
うちの事例を出して今回の決定を正当化するわけではなく、いまのBリーグはまさに戦国時代
でのし上がるために死力を尽くして経営しているクラブばかりです。だから魅力的なのです。
しかし、想いだけではどうしようもなくそこを補うために私は今回この仕事を引き受けたとい
っても過言ではありません。
もちろん、レギュレーションも大事です。しかし、そもそもB1,B2,B3のクラブ全体が発展して
いかなければ意味がありません。いくつかのビッククラブが牽引するようなリーグではないと
思っています。
各クラブが力をつけてレギュレーション議論に終止符を打てることを目指したいと思います。
理由はどんなことをやっても万能なことなどないからです。政治と一緒です。地方(各クラブ)
のニーズと中央(リーグ)の政策は完全に一致することなどありません。
しかし、リーグはクラブの発展に寄与できるすべてのことを実行し、その先にあるブースター
が楽しめる状況を作るだけです。
いうならば各クラブの経営がしっかりすることこそ、ブースターが喜び、戦力均衡化議論も
抑えられる唯一無二の構造改革だと信じています。当然のことながらその上でレギュレーション
の微調整、そもそもこの3地区制が良いのか、チャンピオンシップファイナルが1試合で良いのか、
入替制度が良いのかなど抜本的に制度変更を検討すれば良いのではないでしょうか。
小手先だけの手を打つのではなく骨太の方針が必要だと考えております。また、まだ生まれたば
かりの1歳のリーグです。思想の違う2つのリーグが1つになって各クラブはそれぞれ生き抜くため
に必死に主張し、全体最適のためには譲歩もしながら歩んでいることをご理解いただければありが
たいです。
ブースター目線を大切にすることは追及しますが、時にはブースター目線を変えて頂くこともお願
いすると思いますがどうぞ宜しくお願いします。
 

最近は「地域密着」という言葉よりも「地域愛着」という言葉を大切にしています。

スポーツ界のみならずあらゆる世界で使われてきた「地域密着」という言葉に対して「当たり

前でしょ」「目指すべきはそこじゃないでしょ」としか感じなくなったことが理由です。

地域密着活動というのは私たちのような地域と共存する団体が愛されるための当然の手段です。

根付くための方法論の一つでしかない。アプローチですよね。これは言わずともどこのクラブも

団体もその地域で生きているのであれば当然のこととして行っています。

そういう意味では「地域愛着」は”目的”です。

「スポーツを文化に!」とよく言われますが、地域愛着こそが”文化な状態”なのではないかと思っています。

ある調査データによれば地域への愛着を強く感じているのは全体の約13%、なんらかの愛着を感じ

ているのは約60%に達する。住めば都ということなのか概ね地域に愛着を持って存在していること

がわかります。

そして、「それは地域のつながりや幸福感、あるいは自ら地域に貢献しようという思いとつながって

いる。また、地域の愛着は、その地域が裕福かどうかといったことよりは、人と人との交流が大き

な役割を果たしている。」と発表しています。

このあたりはまさに「スポーツの力」が最大限生かされる得意分野ではないでしょうか。

家族間、ファン同士、ファンとスポンサー、ファンと行政。地元クラブがその架け橋になるのであれ

ばその存在意義は計り知れません。存在意義のあるものは滅ばない。つまり事業の継続性にも

最重要で経営の根幹そのものです。

地域に根付き、地域に愛され、欠かせない存在になる。究極言えば、〇〇〇があるからここに住み

たい!〇〇〇があるからこの地を離れたくないというような域に達したらもう地域愛着の姿ではない

でしょうか。

例えば、

ある人はサーフィンが好きすぎて湘南付近に住んでいる。

ある人は温泉が好きすぎて別府に住んでいる。

ある人は信仰深い方で伊勢神宮付近に住んでいる。

・・・・なんでもいいです。

そういう意味では最近ホームタウンである船橋市が買って住みたい街ラインキングでなんと2位

の目黒を抑えての堂々一位。https://netatopi.jp/article/1043062.html

都心に近い、交通の便がいい・・・などいろいろ理由がありますがこういうことにも貢献していき

たいというのが千葉ジェッツの目指すところです。

「千葉ジェッツがあるから船橋に住みたい!」「千葉ジェッツがあるから船橋から離れたくない!」

そして、『千葉ジェッツがあるから船橋が好き』なんて話が聞けるようになったらもう究極の世界です。まさに地域愛着。

バスケ界全体で「地域愛着」を標榜して目指してもいいのかなと思います。

最後に、そういう意味では身近なクラブは幸せのきっかけをくれる大切なコンテンツなのです。

どうか地域の皆様の手で地域愛着を創り上げてもらえたら素晴らしいことです。

 

 

 

このクラブの経営に携わり5年

念願の初タイトルを獲得

本当に辛抱強くご支援頂いたこと

千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちに感謝しかない

皆様と喜びを分かちあえたことに幸せを感じずにはいられない

この5年が短かったか長かったかはさておき

この天皇杯優勝には見えざる力が働いていたと

根拠はないが断言できる

「bjリーグのクラブとして初めての天皇杯参戦」

「bjリーグからNBLに初めてのリーグ移籍」

そこから泥沼の20連敗など試練が続き・・・

「バスケ界初のシーズン観客動員10万人突破」

「バスケ界で初めて売上高6億円突破」

そして、「天皇杯でプロクラブとして初めての優勝」

心の底から今回の優勝は

「バスケの神様がくれたご褒美」だと思っている

決して運やまぐれで手にしたものであるという意味ではなく

優勝に値する力をつけていた前提である

もちろん様々な力を結集して勝ち取った総合力の賜物であることは間違いない

ブースター、パートナー、ボランティア、バスケ協会、地域、取引業者、選手、

チームスタッフ、フライトクルー、船橋市を中心とする行政、株主、フロントスタッフなどの

熱い想いや努力があってこそ

そのうえで、5年間ぶれずに

「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる」

というクラブの理念を実現するために、

バスケ界の常識にとらわれず、

批判も恐れず、

勝ち負けがすべてではなく、様々な挑戦が正しいかどうかではなく、

もしかしたら千葉ジェッツにとっても短期的には不利益かもしれない要素があっても

バスケ界の発展に通ずるかどうか

そして、

千葉ジェッツが、現在そして未来の関わるすべての人たちの幸せになるかどうか

この基準ですべてが判断され、

「利他主義」の精神で運営されてきたことが大きな見えざる力によるご褒美を受けた源泉ではないかと信じている

だから

千葉ジェッツは、どんなことがあっても謙虚に挑戦を続けることが出来るし、

この精神を貫くことで

今後も世の中のために運営されていくクラブとして

生きていくことになる

そして、再び栄冠を目指す

感謝・感謝・感謝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さて、時の経つのは早いものです。

千葉ジェッツの社長になって今月で丸5年になります。

前職でM&Aを行い、セミリタイヤをしてから次は損得なく

「世のため人のためになる」ことを選択しようと考えていた時に縁あって舞い込んだのがこの仕事。

損得なしに千葉ジェッツを救済するというミッションは

当時の私には人生のめぐりあわせを感じました。

多くのサポートのおかげでこの世界から消えそうなクラブを蘇生し、

息を吹き返させることはできました。

本当に感謝しかありません。

ただ無我夢中に再生するために最善の策は何か。

という難問を考え抜きました。

決めたら誰が何と言おうと実行しました。

バスケ界の常識には絶対に染まらない。

生き残るために強い意志をもって走り続けてきました。

その結果が現在の千葉ジェッツです。

本来ここまでが私のミッションではありましたが、もう少し次のステージにもっていくことを経営者として挑戦してみようと思います。

「プロの仕事とはやりたいことをすることではなく、やるべきことをすること」

「プロの経営者とはゴールを設定し、確実に組織をそこまで導くことが出来るもの」

「組織の存在意義は、関わる人たちを幸せにすること」

この3つは私の経営者人生の中で学んだ信念です。

やるべきことを実行し、結果を出していく。大事なことは出し続けていくこと。

そして、1人でも多くの人たちを幸せにできるよう2017年も自身の器を最大限大きくして皆様のお役に立ちたいと思います。

 

 

 

 

こちらは楽天の三木谷社長の名言です。

“世の中にある仕事で、はじめから面白い仕事なんてそうそうあるものではない。
ならば、巡り合えない面白い仕事を探すより、目の前の仕事を面白くする方がずっと効率がいいはずだ。
仕事を面白くするのは、仕事の内容そのものより仕事の目的なのだ。どんな仕事であれ、目的を見つけることはできるはずだ。
そして、どんな仕事であれ、目的意識さえあれば、それを楽しむことができるのだ。”

仕事の内容が合わない、自分に向いていない、、モチベーションが上がらず転職する。
もちろん、誰しもいつ天職に巡り合うかわからないし、巡り合える人など一握りかもしれない。
どのような判断をして生きていこうと自由だが、三木谷社長が言うようにまずは仕事の内容や環境などを嘆く前に 自分に与えられた仕事に目的、意味を見出してみる努力をしてみることが大切だと思う。
なんでもすぐに結果が出るわけではないし、それを期待するのではなく、目的意識さえもって取り組んでいれば無駄なことはないと信じてもらいたい。このような考え方をしていれば必ず結果がついてくると信じている。