こちらに移動して2週間が経過しようとしている。正直早いとも遅いとも言えない不思議な時間の感覚がある。インターネットも日本の10年以上前のレベル?という位遅いし、食事も日本のものとは当然のことながら違う。ショッピングに行く時にタクシーもないので庶民の足であるバスを使う。洗濯、掃除、何から何まで日常とは異なる。不便な生活を強いられる部分もあるが、便利な世界に慣れきった日本人にはこの不便な生活を体験することで見つめなおすことも多い。日頃受けているサービスや何気ない日常がいかに有り難いか思い存分気づかされた2週間でもあった。

成長している学校だけあって、生徒も日本、韓国から続々訪れる。食事や慣れない環境で体調を壊す方もいるので、日本を出る前に体調を整えて来てもらいたい。これから来られる方へのアドバイスとしては、こちらでの両替は1万円札でしか受け付けないので必ず用意する。とにかく雨季のせいか、土地柄のせいか蚊がたくさんいて刺されるので虫さされの薬や予防薬は必需品。あと食事に飽きるのでカップラーメンやおせんべいなどお菓子類もあると重宝する。スーパーで買えるが日本のものとは味が全く違う。

英語のレッスンについては、部屋は冷房で寒いことがあるので、体調がすぐれない場合や寒い場合やそもそも外でやりたい人は遠慮なく先生に申し出れば出来る。天気のいい日は外も気持ちいい。先生も経営陣も皆フレンドリーなので遠慮はいらない。羽織る洋服もあると便利。

食事については、飽きたらバスで15分程で行けるSMという大型のショッピングセンターでとるのもお勧め。わが家族は既に何度行ったかわからない。ラーメン、ピザ、マックもある。この食事はアクセントになり有り難い。

敷地には、公共の学校も同居しているので子供たちがたくさんいる。目をキラキラした子供達が明るく話しかけてきて、名前を聞いてくる。凄いのは一度伝えると必ず覚えていて、以降すれ違うと名前で声をかけてくる。このコミュニケーションは私のここでの楽しみの一つだ。

レストランで食べたフィリピン料理。なまずもあり。

学校周辺

たまに夜空いた時間に日本語のレッスンをしながら英語の勉強

ボラの下でのレッスン風景

PCと電子辞書とアイタッチに興味を持って集まってきた子供たち

 

フィリピンに来て早いもので間もなく1週間。生活にも慣れてきたが、雨季なので頻繁に雨が降る。2日前には台風もやってきて20名以上の人が亡くなったそうだ。とにかく、局地的なスコールが続くが、不思議と上手に付き合えるようになるものだ。また、ここではランドリーサービスもあるのだが、季節がらなかなか乾かず洗濯物が戻ってくるのに時間がかかっているのには困っている。これが旅行なら辛いシーズンだが、留学には集中出来てむしろいいかも。

レッスンは5時50分に終了し、6時から食事になるのだが、フィリピン料理が中心なので他の食事もとりたくてカップラーメンを食べたりしている人もいる。私たちもだいぶ飽きてしまったので、初めて近くのSMというスーパーマッケットで唯一の日本料理ラーメン屋の味噌ラーメンとフィリピンビール。1週間アルコールを絶っていることが自分でも信じられなかった。余程の病気でもしない限りこんなことはまずない。学校では、金・土以外敷地内でのアルコールは禁止されている。また、ここで受けるマッサージはなかなかいい。一時間全身顔面含むマッサージでなんと220ペソ。約400円だ。一番疲れているのは脳ミソだが、リラックス出来る場所だ。

さて、学校を卒業する生徒がいるとその前の金曜日に卒業式を行う。初めて参加したが今回日本人が5名で物凄い盛り上がりだった。卒業証書を一人一人違うコメントで読み上げ、入学時の英語レベルと卒業時の英語レベルを発表して、最後に英語でスピーチを行うのだ。涙あり熱狂ありでなかなか楽しかった。我がファミリーも2週週間後に挑戦することになる。

子供たちは韓国人の生徒たちと仲良くなり、四六時中一緒にいる。レッスンの合間にもバトミントンをしたり走り回ったり、食事も一緒で完全に親元から離れている。非常にいいことだ。これもいい社会勉強で貴重な経験になるだろう。

 

家族留学も4日目を迎え初めて8時間レッスンに挑戦した。午前中4時間、午後4時間。非常にハードなトレーニングになるが、かなり頭の中が英語に染まる。いい意味でかなりしつこく発音も修正してくれるし、様々なパターンを繰り返す。これは日本の英会話学校では考えられないパターンだ。日本では相当補修を自らしないと身に着く実感がないが、ここは頭の中にその場その場で叩き込まれる感じで日頃使わない能ミソの疲労度が高く筋トレで言えば確実に筋肉がついているような感覚がある。

食事はビュッフェスタイルで、ランチタイムには何故か先生が歌を歌ったり、空いた時間にはそこら中で英話が溢れている。非常に楽しい雰囲気があるのでリッラックスして勉強でき、時折ものすごい音でスコールが降ろうが、周囲が騒がしいが気にならず集中できる不思議な空間がここにはある。

生徒は3カ月から1年などかなり長い期間で学びに来ている日本人と韓国人が多い。話をすれば会社を辞めた人、西洋に留学する前に英語を学びたい人、世界一周する前に生き抜くために勉強する人、様々だ。いずれにしても、目的を明確にして集中して学習する人が多いのと、そういう人には最適な場所だと思う。

わが子もかなり英語のシャワーに慣れて、積極的に周囲の先生に話しかけるシーンも増えてきた。まずは異文化交流は成功。3週間後にはかなり成長している予感がする。楽しみだ。

 

噂では聞いていたバリューの高いフィリピン留学を異文化交流を通じて子供たちに体験させるために計画した。昨晩遅くに到着して学校に到着したのは深夜2時。場所はフィリピンから車で3時間ほどかかるタルラク。今回お世話になるのはCNE1という学校だ。フィリピン人、韓国人、日本人の3人による共同経営で、まだ事業を開始して1年強だが、日本人代表の井坂さんのツイッターなどを利用した口コミ戦略で成長している。マンツーマンで3食宿泊付きで低価格を実現している。アジアでも群を抜いて英語力の高いフィリピンは非常にポテンシャルの高い国だと感じている。日本の英語レベルの低さを改善することが必要不可欠な時代の中で、このフィリピンとのリアル留学においてもオンライン学習においても重要性は今後高まると確信している。まずコストパフォーマンスが高く、英語のクオリティも高い。そして、日本から近い。近い将来訪れる日本での少子化対策においても重要な民族ではないかと思う。日本での東大のような最高峰の大学であるフィリピン大学を卒業した優秀な若者でも仕事が無かったり、ルーチンワークにとどまっていたり、宝の持ち腐れ状態も数多く見られる。非常にもったいない。今回の「留学」と「旅」の中で、ビジネス面でも深掘りして勉強したい。

 

毎年土用の丑の日には鰻を食べる。基本的に日本の古くから継承される文化は大切にしたいと考えている。正月の初詣、七草粥、節分、お彼岸、お盆等々。元々、土用の丑の日に暑い夏を乗り切るために鰻を食べることが習慣になった。諸説では、平賀源内が商売がうまくいかない鰻屋から相談を受け、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したらしい。『う』のつくものは梅干、瓜なども食べる習慣があったらしい。

地元の鰻屋さんに行くと流石に稼ぎ時ということもあり多くのお客さんでごった返していた。鰻は好きで昔から良く食べるが、静岡の浜名湖産の鰻が今のところ一番。