From the monthly archives: 6月 2010

今日は、朝の9時から夕方6時まで本当に良く歩いた。

タクシーや地下鉄を使えばいいのだが、途中から意地になり足が棒になりながら

ひたすら歩いた。正確には分からないが15~20kmは歩いたと思う。

今日のルートをホテルのあるアシャンプラから辿ってみよう!バルセロナに詳しい

ひとならいかに無謀な距離か分かっていただけるだろう。

バルセロナ大学

スペイン広場に向かう途中、迷い込んだ市場

ようやくたどり着いたスペイン広場

まずは、スペイン村。1929年の万博の際造られたそうだ。正直ここ自体は

どうってことはなかった。

カタルーニャ美術館。こちらも万博の際に造られた建物を1934年に美術館に改築

したそうだ。ロマネスク、ゴシック、モダンアートなどジャンルがわかれて展示されて

いるが、特にロマネスクの分野では世界有数。12世紀の壁画は、ピカソも絶賛したよ

うだ。

オリンピックスタジアム

1992年のバルセロナオリンピックと言えば、写真と関係ないが水泳の岩崎恭子

を思い出す。

ミロ美術館

バルセロナが生んだ天才芸術家。しかし、スペインはすごい芸術家が多すぎる。

この人の凄いのは、絵画・彫刻・テキスタイル・版画・ポスターなんでもありというところ。

ただこの感性を感じ取れる人はあまりいないのではないか?

そのままバルク・モンジユイック駅からゴンドラに乗り込む。

ゴンドラから眺めるバルセロナ市内

モンジュイック城。1779年に要塞として建築され現在は軍事博物館になっている。

丘から眺める地中海

モンジュイックの丘をひたすら下ってたどり着いたのがコロンブスの塔。

高さ60mで展望台まで登れるらしい。

続いて目の前に広がるウォーターフロント ポルト・ベイから35分間の遊覧船に。

とにかく暑い。この時、気温は30度を超えていた。

遊覧船から眺めるポルト・ベイ

中央郵便局の前の遊歩道にある「バルセロナ・ヘッド」オリンピック開催時に

モニュメントとして建築された。

サンタ・マリア・ダル・マル教会。地中海貿易で栄華を誇った、13~15世紀の

バルセロナのシンボル的教会。

ステンドガラスが教会では最古らしい。

ピカソ美術館。まず、ピカソは長生き。90年以上生きたのだ。天才もこんなに長生き

することもあるのか~。一般的にピカソを連想させる絵はかなり高齢になってからのも

のが多い。もっとも驚いたのは、16歳の作品「科学と慈愛」。16歳でこんな絵を描くこ

とは普通あり得ない。20歳の頃は、「マルゴット」 などで点描法というタッチで作品を

創り上げる。22、3歳の頃は、「青の時代」の作品で人間世界の悲しみを主題にした

人物画をたくさん残している。時代により変化を遂げていく天才の一生を作品を通して

見られた。「ラス・メニーナス」をモチーフにして、自らの造形表現を用いた作品も興味

深かった。

へとへとになりながら到着したカタルーニャ広場。ここからホテルまでは10分。

 

いよいよマドリッドからバルセロナへ移動!

カウンターでチェックインしたら予約がキャンセルされており若干のすったもんだは

あったが、無事出発。

今日はアントニ・ガウディの軌跡の一部をしっかり見届けようと決めていた。

まずは、ホテルから近かったので「カサ・バトリヨ」。この建物のテーマは海だ

そうだ。建物の正面が海面で、内部は海面の下。つまり海底をイメージしている。

建物内に直角のものは一切なくすべてが波打っているのがガウディの特徴。

色ガラスは海面に光が乱射しているイメージ。

カサ・パドリョから徒歩15分。高鳴る興奮を押さえながら地図を片手に遠くを見つめ

ながら歩くと登場したのが、サグラダ・ファミリア聖堂。

想像以上に大きく存在感に圧倒される。もともとガウディではなく1882年に初代建

築家ビリャールの案でネオ・ゴシック様式で建設が始まったが、1年で辞任して当時

31歳のガウディに白羽の矢がたった。

ここから亡くなる73歳まで人生のすべてを聖堂の建築に捧げた。なくなってなお85

年ほど経過しているにも関わらず、残した設計図や模型をもとに建設が続けられ20

20年頃には完成する予定だそうだ。歴史的な建築物の建設途中な状態を見られる

のはここくらいなのではないか?とにかく、天才としかいいようがない。

現実を直視するためにあえて写真を掲載するが建物内外工事現場という感じだ。

エレベータで上がり、帰りはくねくね階段を下りてくる。

ここはグエル公園。ガウディのスポンサーだったグエルが街を見下ろす山の手の地に

住宅を造り、イギリス風の住宅街にしようとしたそうだ。そこでパブリックスペースの建築

をガウディが担当した。完全にファンタジーの世界。公園と呼ぶのはおこがましい気も

する。

高台にあるのでバルセロナの中心と地中海がよく見える。サグラダ・ファミリアも見える。

あまりの暑さにビール。最高!

本日最後が、「カサ・ミラ」ここのテーマは山。実際に建築したのはガウディではなく

セヒモンという方らしい。しかし、ガウディの崇拝者だっただけあり手法が似ている。

基本的には高級アパートとして造られた。

テーマが山だけあって、屋上には建築で山々を表現している世界が広がる。

本当に不思議な世界に誘ってくれる。今日、たどった4つのポイントはすべて

世界遺産である。

 

本日も団体でバルセロナのダウンタウンから北東へ車で20分くらいの場所にある

シーフードの有名店へ。しっかりした日本語のメニューもある。

もういいだろうという気もするが、ハモン。

巨大な手長エビ。食べ応えがある。

アンチョビーのから揚げ。サクサクでつまみにはグー。

わかりずらいが豚の本場で羊の肉。

スズキの岩塩焼き。素材の味が生きていて自然に美味い。

 

トレドは、マドリッドから南へ70kmのローマ時代から城塞都市として栄えた

古都。1561年にマドリッドに遷都されるまで首都だった。

迷路のような路地が続く。

祝日だったのでいたるところに花。

スペイン・カトリックの総本山のカテドラル。

サント・トメ教会付近から眺める景色。タホ川が堀の役目をして城塞になっていた

のだろう。

中世のスペインの雰囲気を感じさせる。

サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会。ゴシック、プラテレスコ、ムデハル様式が

融合しているそうだ。

 

ようやくバルへ。今回、バルとは店の名前ではない。スペイン人がタパス(つまみ)

とおしゃべりを楽しみながらカウンターで飲むところだ。

日中から何の違和感もなく飲めるこの国はいいな~。白夜で夜の10時くらいまで

明るく飲んで、昼も飲む。シエスタ(昼寝)が文化として根付くのもわかる!

店内にぶら下がるグロテスクなイベリコ豚。

またまたイベリコ豚のハモン(生ハム)、何回食べたことか~。とろける様な肉なのだ。

カウンターでの立ち飲みがスペイン流だが、疲れたので屋外で飲みながら街中の

写真をとった。