CIVIC FORCEを通して募金活動をしている人間として、実際に被災地は震災から3ヶ月が経過してどのような状況で、ボランティアや自衛隊の方達がどのような復興作業をして避難生活している人たちがどのような不自由な環境の中で生活をしているのかをこの目で確かめたく仙台入りした。

新幹線「はやて」はほぼ満席で驚いた。また、昨晩、仙台の繁華街を歩いても人でごった返していて決して元気が無いという雰囲気は無かった。直接津波の被害を受けているわけではないので仙台市は最悪の状況は逃れている。ところどころに瓦が壊れブルーシートで覆っている家もあるがこの程度なら関東でも見られるレベルだ。

まず最初に向かったのが、松島。過去に何度も訪れたことのある地だ。言わずと知れた日本三景の一つである松島の絶景がどうなっているのか気になっていた。260もの島々からなる松島海岸の絶景は健在だった。第三仁王丸にのって17km、50分の遊覧を楽しんだ。当然津波があったところだけに今ここで地震がきたら・・・と一瞬不安がよぎるがすぐにいつもの「それもまた運命」と頭を切り替え、風にあたり、餌付けされたかもめと遊び、島々と牡蠣の養殖地を眺めていた。海は何も無かったような雰囲気だが陸地になると状況は変わる。本来であれば観光客で賑ぎわうお土産やさんなども殆ど改装などで店を閉めている。瑞巌寺も人はまばらだった。現在、本堂が改装中なため本来見ることが出来ない庫裡、大書院などを見学できた。伊達政宗のお位牌も間近で見られる。

レンタカーで北上し被害の大きかった石巻を訪ねた。湾岸の工場は殆ど壊滅状態で復興の目処がまったくたっていないと感じた。道路も湾曲しており走りづらかった。当然のことながら何度もテレビやネットで目にしていたためある程度想像はついていたが、その想像をはるかに超える世界がここにはあった。正直こんな状況を見せられたら自分はここで今後も暮らそうとは思えない。さっさと脱出したいと思うだろう。立ち尽くすだけで何も出来ない。既に3ヶ月も経過しているわけだからこれでもだいぶ瓦礫の処理なども進んだと思う。それでも衝撃的だ。自衛隊の災害対策隊の方々、信号がいまだに動いていないので交差点に立つ警察の方々、家々を回って作業をしているボランティアの方々の努力には頭が下がる。正直、写真では伝わらないが現場はかなり空気が悪い、破壊された工場の影響もあるだろうが、下水の匂い、時折異臭もする。長時間いると気分もめげるし、悪くもなる。マスクなしではいられない。

改めて津波の威力を思い知らされる。海岸線から内陸に走って津波の影響を受けていない場所まで移動したが相当の距離があることがわかる。現在の惨状から3.11の津波と言うのは想像を絶するもので、高台に逃げろと言って逃げられるようなものではないことはすぐにわかる。私が訪れたのは今回の震災のほんの一部だが、これが三陸沖、福島、茨城までと想像すると東北を中心にどれだけダメージを受けたかは想像に難くない。単発ではなく、継続的な支援が必要になるだろうし、これからの復興の青写真を安全対策の面から厳しく深く議論する必要がある。

避難所になっている学校も訪れたが、仮設の風呂やトイレ、炊事所などが出来て最低限の生活が出来る環境は整っているが、教室内に複数家族が同居し洗濯物も干されていて不便な生活は見て取れる。早く仮設住宅なり家族だけで落ち着ける場所に移動できることを心から願わずにはいられない。

仙台空港も津波に飲まれた場所だ。比較的早い復興を遂げたので周辺がどのような状況なのか見学した。海岸から空港まではかなり近いので、石巻の感覚と比べても当然被害の大きい距離感にある。空港は何とか復活しているが、海岸から空港までの間の被害は大きい。松島、石巻、名取そして三陸自動車沿いに広がる被災地を見て地震ではなく津波の脅威に尽きる。自然の猛威には人間の抵抗などまったく通用しない。自然災害が増加している世界全体が抱える問題だが対策と言うことになると答えを出すことは難しい。

最後に、勝手に自身のブログに写真を掲載することに抵抗があったが、現地を訪問した目から写真とコメントをミックスさせたく掲載させて頂きました。誰に了承を取るものではなく倫理観の問題であり不愉快な思いをされた方がおりましたらお詫び申し上げます。また、今回の震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

最後に、大好きな青葉城から仙台市内の風景を眺めたく訪れた。ここから見る景色はいつもと同じだが、この市内の向こう側に広がる現実に心が痛む。伊達政宗もさぞかし心痛めているだろう。

 

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